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第31回 総会

日本屋根外装工事協会 第31回総会 リッツカールトン大阪

1.開会挨拶

2.会長挨拶(坪井会長)

本日が、最後となる会長挨拶となります。
建設ラッシュが続いているが、この流れは、長くは続かないと思います。
役員会でも、話をていますが、平成元年の世界企業時価総額には、日本がトップ10に数社入っていたのが、現在は、トップ50社中、日本企業はトヨタが1社のみとなっております。

私の知人で、ファンドマネージャーの方が言うには、リーマンショックの前の状況傾向になってきている。ひょっとしたら、半年後にリーマンショックがあるかもしれないと囁かれています。

もし仮に、リーマンショックのようなことがこれから起きたら、日本が一番影響を受けるとも言われています。
理由として、日本の銀行には、現金(在庫)が残っており、海外投資を行っており、そのため、リーマンショックのような状態に入ると、日本の銀行が直撃をして、また貸し渋り、貸し剥がし起きるのでは無いか?とも言われています。

今後、起こり得るリスク・危機感を共有し、会の結束を強めて行きましょう。

3.議長選出

4.議案

第1号 各支部・部会報告承認の件
東日本支部
中部支部
西日本支部
ルーフマーケティング部会
歴まち保存研究部会
事業領域拡大検討部会

第2号 平成30年度事業報告承認の件
第3号 平成30年度会計報告承認の件
平成30年度会計監査報告の件
第4号 役員改選(案)承認の件
第5号 会則変更(案)承認の件
第6号 2019年度事業計画(案)承認の件
第7号 2019年度予算(案)承認の件
第8号 その他

5.議長解任

6.審議事項

2019年 会長所信 (新会長:伊藤英実)

次世代の「未来予想図」を描こう!
消費増税、人手不足、新天皇即位、国際情勢の流動化、・・・2019年に深刻化する社会問題や経済のイベントはおおよそ分かっています。
住宅市場においては、2015年に実施された国勢調査によって「初の人口減少」が確認されており、日本の総人口は減少時代へと突入しています。そうした中、唯一の救いだったのが、世帯数の増加でした。理論上、世帯数が増加していれば人口減少局面でも住宅需要は減らないだろうと考えられてきました。
しかし、その”最後ののぞみ”が2019年で絶たれようとしています。「人口」に加え「世帯数」も減少時代に突入していきます。

「荒れる」と言われることの多い「亥年」でも、確実に来る未来を分析し「未来予想図」を描くことが経営者として問われるのはないでしょうか。

猪のごとく突進してくる試練をしのぎ、目の前の商機を確実に捉えていく努力を怠ることは出来ません。

1988年天然スレート工事協会として発足して30年。屋根外装工事協会、日本屋根外装工事協会と時代時代に合わせて名称を変更して参りましたが、一貫して「屋根外装工事の品質・性能・安全・環境の向上を図り、住宅・建築の新しい価値と美しい日本の景観を創造し社会に貢献すること」を目的として活動して参りました。
一昨年、業界の「未来予想図」を描く中で協会の方向性を具現化すべく目的を明確化しました。この「錦の御旗」のもと活動を継続していきたいと考えます。

1)事業を通じ広く社会に貢献していくため、歴史と風土に根差した「日本の美しい町並み」の維持発展に努める。
2)会員企業の継続的発展を図るため、常に時代を先駆けたドメイン(事業領域)の拡大と新たなビジネスモデルの構築に努める。
3)建設労働者の人手不足や高齢化問題を解決・緩和するため、「職人の育成」「技術の伝承」に努める。

近年、新設住宅着工戸数は95万戸程度(2017年度)で推移していますが、シンクタンクの予測によると2020年度77万戸、2025年度69万戸、2030年度には60万戸と減少の見込みとなっています。

大工職の人数に目を転じれば、2015年時点で35万人ですが、高齢化、産業間の人材獲得競争の激化などが影響し2030年には21万人まで減少すると見込まれています。
これは我々に関係する屋根の現場技術者(親方)にも同じことが予想されて当然だと思われます。
住宅市場は、これからも目まぐるしく変化していきます。そのような環境において、的確な阪大んのもと業界、協会、自社の「未来予想図」を描いていかなければなりません。

そして、会員皆様のお知恵とお力をお借りし、この言葉を携えて「未来予想図」へと出航して参りたいと思います。

「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」

<基調講演>

橋川史宏(はしかわ ふみひろ)氏
(株)伊勢福 代表取締役社長 三重県紀南振興プロデューサー
https://www.okageyokocho.co.jp/
紀南ツアーデザインセンター長 等
演題:伊勢おかげ横町のまちづくりの考え方
~伝統の町並みを復活させたもの~
『瓦の役割とこれからの可能性』

◆伊勢伝統の町並み

昭和の終わりころ、神宮参拝の方々は昔と同じように来られるのに、伊勢街の中はすっかり寂れた状態になて言いました。
その状態を打破したいと赤福が決意し、平成5年、伊勢神宮内宮鳥居前町(通称おはらい町)の中程に、伊勢伝統的な建物群を建て、神宮参拝客が昔のように集い、憩う町を作りました。これがおかげ横町です。
おかげ横丁の人気は年々高まり、平成5年の年間の来客数は64万人(半期)でしたが、2年目には200万人、10年目は311万人、16年目は401万人、21年目は655万人(ご遷宮)、26年目の平成30年は555万人になりました。ちなみに、この年の内宮参拝客数は557万人で、ほぼ同数でした。
おかげ横町の人が集まるのに連れて、寂れていた内宮鳥居前町の住民に次々と新しい店舗を作り、20年でほぼ800mの通り全体が伊勢新名所として生まれ変わりました。
これが「伊勢の伝統の町並み」の現在の姿です。伊勢志摩地域の観光業の中心地となり、経済的効果は大きく、まちづくりの一つのモデルであるとも言われるようになりました。
しかし、私どもおかげ横丁は観光地商売をするためにこの町を作ったのではありません。神宮参拝客が休憩し、参拝の感激を体中に収めていただき、大切なお土産を購入していただき、何度でも神宮参拝をしていただくためのもてなしをする町を作ったのです。
本日は以上のことを説明させていただき、変化の速い時代の中で、過去の背景を多声につすることとと、未来のビジョンを明確にすることの大切さをお伝えし、このことを皆様それぞれのお立場で多少とも感じ取っていただければ幸いです。

<神都、伊勢>
2000年の昔、天照大神が伊勢に祀られ、神宮が建立された
江戸時代、おかげ参りの流行があり、神宮参拝が国民的慣習となった。

<御師の活躍>
古市の繁栄、伊勢音頭、木造、伊勢講
明治時代、御師制度が廃止され、国家神道の考え方が支配的となった。
昭和時代、第二次世界大戦後、観光業としての神宮参拝が人々の間に広まった。
しかし神宮崇拝は続き、今日でも多くの参拝客が伊勢を訪れる。

<神宮参拝の意味>
神宮は皇室が天照大御神に、国民の幸せを祈るお社
国民は御礼の気持ちで参拝する
おかげ横町の願い、神恩感謝
鳥居前町の役割、神宮参拝を祝う、ハレの町
(※ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭)

<戦後の観光化の波>
信仰の地であることよりも観光ビジネスへの関心が高まった。
一度限りの商売に終始・・・商売が団体相手、商売に便利な仕組み
本当はリピーターを作りたい・・・個人の奥悪様の、本当のニーズに応える商売の基本

<おかげ横丁が契機となった町の再興>
おはらい町の町並みの魅力に気づく
集客装置としてのおかげ横丁を作り、内宮鳥居前町全体の再興を期す。
新しさよりも、伝統回帰をねらう。

<おかげ横丁とは>
内宮鳥居前町の中ほど、120ある店舗のうち、赤福本店周辺の50余りの店舗が形成する。
伊勢路の伝統的町並み
神宮参拝客をもてなし、食事、買い物、伊勢の文化を楽しんでいただく。

<おかげ横丁を支える価値観>
時間の経過、経年変化
常若の思想
日本的考え方、見返りを求めない奉仕、繋がり・縁の尊重、感謝の心、もったいない、季節感、暦、行事、商売の原点

<おかげ横丁の町づくりの方法>
『現状』観光で魅力を失った町

『コンセプト』神恩感謝、伝統文化、商売感覚
↓『ビジョン』神宮鳥居前町らしさを回復する。
神宮参拝者をもてなす
日本人の心のふるさとである。
伊勢の町お本来の姿を現す。
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・戦略の柱:建物・商品・催事・接客
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<これからの課題>
再び、新たな観光化との闘い
ビジョンなき観光化の怖さ
これからの時代、人が求めるもの
美味しいもの、楽しいこと
健康に良いもの、良いこと
心の豊かさを感じるもの、こと
まずは伝統に学ぶ、これまでも、そうだった
『景観十年、風景百年、風土千年』 良いものだけ残る。

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パネルディスカション
橋川史宏(はしかわ ふみひろ)氏 X 坪井前会長
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(橋川氏)(坪井前会長)
Q:既存の看板を取っ払ったきっかけは?
A:先ほど見ていただいた白黒写真の町並みでは、すでに商売をやめて看板が取れて一般民家になっていたところが多かったのが事実。しかし人を招き入れた場合、また看板が立つことになると予測し、条例で看板の規制を行い、景観を守ることができた。

Q:どのように市・行政を巻き込んだのですか?
A:市・行政へ5億を寄付し、市を中心に、建物の修復や電線を無くす費用として当てた。

Q:おはらい町綺麗に町並みが統一されていますが、もともとだったのですか?
A:みるに耐えない町並みだったが、少しづつ、地元民で少しづつ修復を行った。

Q:起爆剤が必要なんですね。一番重要な部分はどんな部分だったのでしょうか。
A:未来図を明確にビジョンを立てづらいのが実際。しかし、魅力的な未来図を描いてみて、実行可能の範囲に絞り、実行に移し、やり抜く。が重要ですね。

Q:常若の思想について詳しく教えてください。
A:若々しい→水々しい状態で保っていること。もし実現できるのであれば、業種が変わっても、社屋が変わっても、イキイキしてやっていけると思います。