2022年度中部支部総会後のエクスカーション

更新が遅くなりましたが、2月に三年振りにリアルでの中部支部総会が三重県桑名市にて開催されました。
翌日はエクスカーションとして、桑名市内を散策してきましたので、その模様をお伝えします。
六華苑(ろっかえん) 桑名市大字桑名663-5
六華苑(旧諸戸清六邸)は、山林王として知られた実業家、二代諸戸清六の新居として明治44年に着工、大正2年に竣工されました。
揖斐・長良川を望む約1,8000㎡の広大な敷地に、洋館と和館、蔵などの建造物群と「池泉回遊式」庭園で構成されたこの邸宅は、一部の改修と戦災を受けたものの、創建時の姿をほぼそのままにとどめています。
その中でも特に洋館は、鹿鳴館やニコライ堂などを手がけ「日本近代建築の父」とも呼ばれたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルが設計し、我が国の住宅建築史上からも注目される存在です。






七里の渡跡(しちりのわたしあと) 桑名市東船馬町
熱田・宮の渡しから海上七里を船に乗り、桑名の渡しに着いたことから「七里の渡し」と呼ばれています。当時は、東海道の42番の宿場町として大賑わいを見せていました。ここにある大鳥居は、これより伊勢路に入ることから「伊勢国一の鳥居」と称され、伊勢神宮の遷宮ごとに建て替えられています。

蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら) 桑名市三之丸
桑名城には、元禄大火後に再建された時点で51の櫓があったと記録されこの中でも、川口にある七里の渡に面して建てられていた蟠竜櫓は、東海道を行き交う人々が必ず目にする桑名のシンボルでした。
文化3年(1806)刊の「絵本名物時雨蛤」という書物「臥龍の瓦は当御城乾櫓上にあり、この瓦名作にして龍影木にうつる。ゆえに、海魚往ずといへり。」とあって、桑名の名物の一つにこの瓦を挙げています。


歌行灯本店(うたあんどんほんてん)桑名市江戸町10番地
創業明治10年 明治の文豪泉鏡花の描く「歌行燈」は明治末年の伊勢路、桑名を舞台にして、能芸道のなかに人の生き様をからませ、男と女の精神的描写をもって表現された。その舞台のひとつうどん屋のモデルが遠い古き日の「歌行燈」となっている。
