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粘土瓦の魅力と種類:素焼き瓦、いぶし瓦、陶器瓦の特徴を徹底解説

粘土瓦の種類と特徴

粘土瓦は、粘土を練り合わせ、成形して焼き上げた伝統的な屋根材で、その美しさと高い耐久性から多くの人に愛されています。この記事では、粘土瓦に興味がある方に向けて、その概要・メリット・デメリットなどを紹介します。

粘土瓦には主に「素焼き瓦」、「いぶし瓦」、「陶器瓦(釉薬瓦)」の3種類があり、それぞれに独自の特徴があります。

素焼き瓦

素焼き瓦

素焼き瓦は、釉薬を使わずに焼き上げた瓦で、その最大の特徴は自然な色合いと風合いです。粘土そのものの色が活かされ、赤茶色やオレンジ色の温かみのある色合いが魅力です。特に沖縄の首里城や南欧のテラコッタのような伝統的な建築物で多く使用されており、洋風の家屋にもよく合います。

酸化炎焼成による焼き上げで耐久性も高く、釉薬瓦ほどの耐用年数はありませんが、40〜50年は持つとされています。自然な風合いを楽しみたい方に人気の屋根材です。

いぶし瓦

いぶし瓦

いぶし瓦は、素焼き瓦の表面をいぶして炭素の膜を作った瓦です。銀色に輝き、昔ながらの日本家屋によく似合います。太陽光や風雨によって表面が変化し、銀色から黒色に変わるのが特徴で、その変化を楽しむこともできます。

陶器瓦(釉薬瓦)

陶器瓦

陶器瓦(釉薬瓦)は、表面を釉薬のガラス質でコーティングされた瓦で、様々な色を出すことができるためデザインの自由度が高いのが特徴です。耐候性や耐水性に優れており、特に寒冷地や海岸地域でもその耐久性を発揮します。寿命は50年以上とされ、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。また釉薬の効果で水分が浸透しないため、苔やカビが生えにくくメンテナンスがほとんど不要なのも魅力の一つです。

粘土瓦の産地

粘土瓦は全国で生産されていますが、有名な産地として愛知県東部の「三州瓦」、島根県西部の「石州瓦」、兵庫県淡路島の「淡路瓦」が挙げられます。これらの地域は、良質な粘土が豊富に採れることから、古くから焼き物が盛んに行われてきました。

三州瓦

三州瓦は、多種多様な瓦が生産されており、特に耐候性とデザインの豊富さが特徴です。愛知県三河地方で製造され、多くの住宅で使用されています。

石州瓦

石州瓦は、特に寒冷地や海岸地域での使用に適しており、耐寒性と耐塩害性に優れています。石見地方で生産され、赤や黒の色合いが特徴です。

淡路瓦

淡路瓦は、兵庫県淡路島で生産される瓦で、特にいぶし瓦の生産量が全国トップです。美しい銀色の光沢と高い耐久性が特徴で、主に和風建築に使用されています

粘土瓦屋根のメリット

粘土瓦の最大のメリットはその耐久性にあります。粘土瓦は1000度以上の高温で焼き締められるため、非常に強固で割れにくく、適切に保護されていれば100年以上持続します。この耐久性に加え粘土瓦は厚みがあり、重ねて使用することで耐候性・耐水性・耐火性・断熱性・防音性にも優れています。自然素材であるため環境にも優しく、美しい風合いを長期間維持することができ、これらの特性によりメンテナンス費用を抑えつつ、快適で安全な住環境を提供します。

粘土瓦屋根のデメリット

粘土瓦屋根の最大のデメリットはその重さです。粘土瓦は非常に重く、屋根全体の重量が増すため、建物の構造に大きな負担をかけます。このため、特に古い建物や構造が弱い建物では、地震に対する耐性が低下するリスクがあります。重い屋根材は地震の際に揺れを増幅しやすく、建物の倒壊リスクが高まる可能性があるため、粘土瓦を選ぶ際には、建物の構造や耐震性を十分に考慮する必要があります。

粘土瓦の形状種類

粘土瓦には、和瓦の「J形瓦」、スペイン風の「S形瓦」、フランス風の「F形瓦」の3つの主要な形状があります。

J型瓦

伝統的な波型のデザインで、雨水の排水が良いです。

S型瓦

断面がS字のカーブを描き、温かみのある色合いが特徴です。

F型瓦

平らなデザインで、和風・洋風問わず使われます。軽量化された防災瓦もあります。

粘土瓦のメンテナンス

粘土瓦自体はその耐久性が非常に高く、メンテナンスがほとんど不要です。しかし屋根の一部である棟瓦を固定する漆喰や銅線は経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。また漆喰は20年程度でひび割れや剥がれが生じることが多く、こちらも補修が必要です。さらに屋根の下地に使用される桟木や野地板も30年以上経過すると劣化し始めるため、葺き直しを検討するのが良いでしょう。特に台風や地震の後には瓦のずれや割れがないかを確認し、必要に応じて修理を行うことが重要です。

粘土瓦の修理方法

台風などで瓦が割れた場合、次のような修理方法があります。

瓦を差し替える

割れた瓦を同じ形状の瓦と交換します。

コーキング補修

同じ瓦がない場合はコーキングで接着して補修します。但し一時的な応急処置となります。

まとめ

粘土瓦は、耐久性が高く、美しい風合いを持つ理想的な屋根材です。ただし、その重さゆえに構造の強化が必要であり、経年劣化する部分のメンテナンスも欠かせません。適切なメンテナンスと修理を行うことで、長く安心して使用することができます。

粘土瓦に関して気になる点があれば、専門の屋根工事業者に相談することをお勧めします。

日本屋根外装工事協会とは

私たち「日本屋根外装工事」協会(以下RWTA)は、屋根全般及び外装に関わる工事業者の会員組織であり、全国を3支部に分け東日本支部(東北・関東地方)、中部支部(東海地方)、西日本支部(関西・中国・四国・九州地方)の団体です。私たち「RWTA」の経験と知識やノウハウを活かし、お客様の安心・安全のための家づくり、環境づくりを行っていきたいと思っています。

「日本屋根外装工事協会」は全国の大手屋根工事業者が会員となり、広く屋根全般並びに外装に関わるテーマを対象として、業界の発展と一般の方々へのメッセージとして、長寿命で質の高い住生活を実現するための様々な事業発展活動をしています。
さらに「長期優良住宅の普及の促進に関わる法律(2008年)12月5日施工」や「住宅瑕疵担保履行法(2009年10月1日施工)」も整備され「良質で長持ちする住宅のストック」を増やすことを目指しています。これらの法整備に対応し、目的を達成するためには、良い工法を採用し、新しい施工方法を開発し、設計者・施工者などの品質確保だけではなく、建築主お施主様にも情報提供していきます。

一軒の住宅のうちで最も要求性能の多いところである屋根・外装は、雨、雪、寒さ、騒音、火、夏の暑さ(熱)から住宅を保護しなければなりません。
今後も屋根・外装の果たす役割は極めて重要で、これまでのように台風・地震・空き巣等の外的要因から建物を守るだけではなく、3Rの展開や太陽光発電・屋上緑化等による環境への配慮とその裾野を広げております。そして今日に至っては、「家並」「街並」といった景観をも視野に入れて考えていかなければならない長期住宅時代がやってまいりました。

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