トタン屋根のメリット・デメリットと修理方法:コストと耐久性を徹底解説

トタン屋根は、その安価さと施工の容易さから一時期多くの住宅で使用されていました。しかし錆びやすさや耐久性の低さが原因で、近年では使用頻度が減っていますが、軽量で取り扱いやすいため、倉庫や簡易施設などでは今でも利用されています。本記事では、トタン屋根の特徴やメリット・デメリット、修理方法について詳しく解説します。トタン屋根を採用する際の参考にしていただければ幸いです。
トタン屋根の特徴
トタン屋根は、薄い鉄板に亜鉛メッキを施した板状の資材を使用した屋根です。亜鉛メッキによって錆びにくくする加工が施されていますが、錆が完全に防げるわけではありません。トタン屋根に、「瓦棒屋根」や「波トタン屋根」など、いくつかの形状があります。瓦棒屋根は、板金と木材を組み合わせたもので、比較的緩勾配の屋根にも適しています。一方、波トタン屋根は、波型に加工された鉄板を使用し、より一般的な形状です。
トタン屋根のメリット
トタン屋根の最大のメリットはコストの低さです。他の屋根材に比べて材料費が安価であり、施工も簡単であるため、コストを抑えることができます。またトタン屋根は非常に軽量で、建物全体にかかる負荷を減らすことができます。これにより、地震などの際に建物の安全性が高まるといった利点もあります。さらにトタン屋根は塗装がしやすく、好みの色に変更することが簡単です。このため、見た目を変えたい場合にも柔軟に対応できます。
トタン屋根のデメリット
一方で、トタン屋根にはいくつかのデメリットも存在します。まず鉄板であるため錆びやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に塗膜が劣化すると錆が進行しやすく、最終的には穴が開いてしまうこともあります。次に防音性が低く、雨音や外部の音が室内に響きやすい点もデメリットといえます。さらに、断熱性が低いため、夏場は屋根が熱くなり、室内温度が上昇しやすくなります。快適な居住環境を維持するためには、追加の断熱対策が必要です。
トタン屋根の雨漏り原因
トタン屋根が雨漏りする原因は主に3つあります。まず最も一般的な原因は錆びによる穴あきです。錆が進行すると鉄板に穴が開き、そこから雨水が侵入します。次に棟板金の飛散や剥がれがあります。棟板金は屋根の頂点部分をカバーするもので、これが剥がれると雨水が入りやすくなります。最後に強風による屋根のめくれも一因です。トタン屋根は軽量であるため、強風や台風の際にめくれ上がることがあります。これにより、下地が露出し、雨漏りが発生するリスクが高まります。
トタン屋根の修理方法と費用
屋根塗装
これは錆びが軽度な場合に有効で、表面の塗装を再度行うことで防水性を回復させます。費用は約5,000円/㎡程度を想定するとよいでしょう。
屋根カバー工法
既存のトタン屋根に新しい金属屋根材を被せる方法で、耐久性を高めるためにガルバリウム鋼板が使用されることが多いです。費用は8,000〜12,000円/㎡程度です。
屋根葺き替え工事
既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材を取り付ける方法です。劣化が進行している場合に適しており、費用は8,000〜12,000円/㎡程度とされています。これに加えて廃材処理費用がかかります。
トタン屋根のカバー工法の注意点
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる方法で、費用を抑えつつ屋根の機能を回復させることができますが、いくつかの注意点があります。まず既存のトタン屋根が劣化している場合、下地まで痛んでいることがあります。この場合カバー工法は適用できず、野地板の補修が必要となります。
また、屋根の形状や勾配によっては、カバー工法が適用できない場合もあります。さらにカバー工法を行うことで屋根が二重になり、重量が増加するため、建物の耐震性に影響を及ぼす可能性があります。このため、カバー工法を選択する際は、専門業者による詳細な調査と適切なアドバイスを受けることが重要です。
まとめ
トタン屋根は、コストの低さや施工の容易さから多くの利点がありますが、錆びやすさや耐久性の低さといったデメリットも抱えています。そのため、トタン屋根を選ぶ際には、メリットとデメリットを十分に理解し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
また、カバー工法や葺き替え工事といった修理方法も考慮し、専門業者と相談して最適な対策を講じることが求められます。トタン屋根の特性を理解し適切に活用することで、長期的に安心できる環境を整えられます。
日本屋根外装工事協会とは
私たち「日本屋根外装工事」協会(以下RWTA)は、屋根全般及び外装に関わる工事業者の会員組織であり、全国を3支部に分け東日本支部(東北・関東地方)、中部支部(東海地方)、西日本支部(関西・中国・四国・九州地方)の団体です。私たち「RWTA」の経験と知識やノウハウを活かし、お客様の安心・安全のための家づくり、環境づくりを行っていきたいと思っています。
「日本屋根外装工事協会」は全国の大手屋根工事業者が会員となり、広く屋根全般並びに外装に関わるテーマを対象として、業界の発展と一般の方々へのメッセージとして、長寿命で質の高い住生活を実現するための様々な事業発展活動をしています。
さらに「長期優良住宅の普及の促進に関わる法律(2008年)12月5日施工」や「住宅瑕疵担保履行法(2009年10月1日施工)」も整備され「良質で長持ちする住宅のストック」を増やすことを目指しています。これらの法整備に対応し、目的を達成するためには、良い工法を採用し、新しい施工方法を開発し、設計者・施工者などの品質確保だけではなく、建築主お施主様にも情報提供していきます。
一軒の住宅のうちで最も要求性能の多いところである屋根・外装は、雨、雪、寒さ、騒音、火、夏の暑さ(熱)から住宅を保護しなければなりません。
今後も屋根・外装の果たす役割は極めて重要で、これまでのように台風・地震・空き巣等の外的要因から建物を守るだけではなく、3Rの展開や太陽光発電・屋上緑化等による環境への配慮とその裾野を広げております。そして今日に至っては、「家並」「街並」といった景観をも視野に入れて考えていかなければならない長期住宅時代がやってまいりました。
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